高校つぶしでなく30人学級を
「15年で府立高校32校減」のアクションプラン案、
門真西高校・懐風館高校の募集停止案の撤回を求める署名
大阪府教育委員会は8月26日、「府立高校改革アクションプラン(案)」と「府立学校条例及び再編整備計画に基づく令和7年度実施対象校(案)」を示し、11月の教育委員会会議で最終決定するとしました。アクションプラン案は、「中長期的な再編整備の考え方」として15年後の2040年の府立高校数を104校程度(32校減)と試算、実施対象校案は「定員に満たない状況が続いている」として、府立門真西高校、府立懐風館高校を令和9年度(2027年度)から募集停止するとしています。
これらは、大阪の子どもたちの学ぶ権利を奪い、教育条件を低下させるものであり、断じて容認できません。第一に、「32校減」の試算は「1学級40人、1学年7クラス」を前提としており、過大・過密です。不登校や中退が増加し、一人一人に行き届いた教育が求められるなか、「30人学級」とすれば一校も減らす必要はありません。第二に、「公私の切磋琢磨」「各校の魅力化・特色化」を標榜して学校間競争を煽り、志願倍率を理由に高校をつぶす施策には道理がありません。公立高校の定員にはゆとりがあって当然です。第三に、この間の高校つぶしによって地域の公立高校がなくなり子どもたちの学ぶ権利が侵害されています。各地域に自転車で通える学校を維持すべきです。第四に、府教委は「刷新感」を出すため「老朽化している学校の建て替えや美装化と一体で再編整備を行う」としていますが、極めて深刻な問題となっている施設老朽化は、再編整備とは関係なくただちに改善すべきです。
以上のことから下記について強く要請します。
記
1.府立高校改革アクションプラン(案)の「今後15年で32校減」の試算は撤回し、ただちに府立高校の少人数学級化に踏み出すこと。
2.大阪府立学校条例の「3年連続して定員に満たない高校は再編整備の対象」の規定を撤廃し、志願倍率を理由にした高校つぶしをやめること。
3.府立門真西高校・府立懐風館高校の募集停止案は撤回し、子どもたちの学ぶ権利を保障するため、地域の府立高校を維持すること。
大阪府教育委員会 教育長 水野達朗 様
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